平行(連続)五度

和声学のスタイルには、なじまない平行五度ですが、実作では、平行五度のもつ強制感がほしいときに、使われています(楽譜1※)。このような使い方の研究が、あまり進まない内に、Debussy に始まる調性の崩壊で、これらの音のもつ世界の探求はとまってしまいました。
  楽譜1


 15〜16秒


そこで、平行五度の可能性をすこし探ってみました。


 12〜18秒
 
  和声学のスタイルを踏襲すると、



 


※ 厳密に言えば、この例は並達(隠伏)5度ということになるのですが、4度→5度、6度→5度にくらべて、遥かに5度の強制感が強いので、取り上げてみました。    

クオリア


Dec. 28, 2022